培養土 培地 

ゲゲゲのゲンさん

2011年12月11日 07:11



 
12月10日(土) 寒天培養の培地づくり
 

胡蝶蘭など 絶滅に瀕している植物を バイオテクノロジー技術で 蘇生 保護をしている。

 アツモリソウも その類に入る。

 蘭の種類で 希少価値があり 高価なものは 乱獲にしばしば遭う。

 例えば

 牧畜の被害が出たことなどから徹底的に駆除されたニホンオオカミ 

 加工性に優れ独特の風合いもあって、他に得難い工業原料なり、乱獲された象牙

 水辺の小動物 その美しい毛皮が元で乱獲され、絶滅寸前にまで追い込まれたビーバー

 などなど 人間の私利私欲のため 環境破壊なんのその どこ吹く風よ・・・・・

 生態系が乱れて 元通りになるには 長い年月が掛かり それを待つほど生命力は維持できないので 

 悪の元凶 人間が 罪滅ぼし的に 種の生存保存に取り組んでいる。

 義父が 地元上伊那農業高校(上農)とタイアップして バイオで アツモリソウの発芽を成功させた。

 上農では培地(寒天)の栄養分の研究を勧めていて

 その先の生育はやらないのでその続きを 長谷の地で行っている。

 培地(寒天)の研究は 随所で進められているが 機密事項にしているところが多い。

 義父のサークル仲間(夢のこんぶくろアツモリソウの会)でさえ、公にしないでいる始末。

 この世の中に 多くの成果として出回っていないことから 開発は進んでいないようだ。

 私たちも試行錯誤の中進めている。アツモリソウは3年しないと 花が咲かないので

 花目を確認しながらの改良は出来辛い。

 培地のレシピは あまり公にできない。したところで成果が上がっていないから参考にならない。

 でもまあ こんな感じ・・・・・

 ①寒天を30g+ハイポネックス10g+サッカロース100g+ペプトン10gと、水
 ②鍋に①の材を入れ、撹拌する。
 ③隠し味的に成長剤を数滴垂らす。
 ④水溶液のpH調整 うちの井戸水はアルカリ性なので 希塩酸でpHを5.7~5.8を目安に調整。
 ⑤火にかけて、寒天を溶かす。
 ⑥ホットビンに 適量づつ詰める。
 ⑦圧力鍋にて殺菌。120℃で20分温めると全ての菌は死滅するそうだ。
 ⑧火を止めて、圧力鍋から出して冷ます。箱詰めで完了

 まあ、こんな工程です。



①の具材を 秤にて計測する




②の撹拌する。 別容器にて荒く撹拌しておくと楽ちん




④pH調整中 撹拌しつつ測定器で確認




⑤火にかけて寒天を溶かす。吹き零れに注意!!




⑥ビン詰め作業




⑦圧力鍋にて加熱殺菌




⑧熱を冷まして 寒天が固まれば出来上がり!!




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