2011年12月01日

信州カラマツ

 12月1日(木) 13:00~ 某食品工業の社長さんと、1級建築士さんとの3者面談で、

 仕事の受注の話し合いをした時の事・・・。

 当社は原木を 山から搬出して 製材所に持ち込む業者です。

 カラマツの利用としては、石川県の林ベニヤさんでの ベニヤ合板の原料としているのが主です。

 東日本震災後は 仮設住宅等の需要で 大層なベニヤが必要とされて カラマツ市場は鰻登りであった。

 しかし

 8月に入ると 大分落ち着いてきて 林ベニヤさんからは 末口14cm~16cmのカラマツは

 取引しない!! いらない!!!

 とのお達しで、材積が嵩んできていた。

 ベニヤ材以外の使用用途は、製紙工場の原料になるチップ材 若しくは 薪としての利用となる。

 このままいくと 日本の 特に カラマツの 需要が途絶えてしまう。

 信州カラマツ というブランドとして 市場にはあまり出てはいないらしい。

 というのは、

 カラマツの発育は、螺旋を描きながら 高く高く上がっていく。

 間伐されたカラマツを強制乾燥でも、自然乾燥でも 乾燥工程に入ると

 螺旋を描いて巻き込んでいるゼンマイを 平らに伸ばして 板状に持っていくようなものだ。

 強制して 強要して 真っ平にする。当分はおとなしくしているが、2年位で暴れ出す。

 我慢の限度を過ぎると 爆発するかのように グルングルンとひねり出してくる。

 プロペラ状態になる。

 どんなに 乾燥が 上手くいっても カラマツ君は 暴れん坊将軍なんだなあ。

 だから、

 設計士さんは 使いたがらない。

 家が出来た後に 戸が開かなくなったとか、床が反り返ってるとかの問題が起こると責任を取らされてしまうからだ。

 でも

 生きている木を使う場合は そんなことは 当たり前だし 気にしない 気にしてはいけない。

 乾燥と言っても 木 材料となっても 木 は生きているのだから 多少の駄々子はしょうがないと思う。

 そんな

 私んちも カラマツをふんだんに 使用している。

 当然プロペラ状態になっていたりするが、刻一刻、年を取れば取るほど 愛着も 変化も 愉しめる。

 前述した設計士さんは 経験上 カラマツという建築材を 認められないという。

 人によって 多種多様な考え方 好き嫌い があって当然です。

 信州カラマツの 生き残る術を これからも 模索していこうと思った話し合いでした。
 











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Posted by ゲゲゲのゲンさん at 23:16│Comments(0)森林
 
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